医院ブログ

2017.08.19更新

《はじめに/便秘外来の開設にあたって》
便通(排便が規則正しく(出)ない、毎日出ていても量が少なく、残便感がありスッキリしない、お腹が張ったり、時に吐き気がしたり、食欲が落ちる等の症状でお悩みではありませんか。便秘と長い付き合いなら、ご自分なりの対処法(野菜を多めに食べたり、市販の便秘薬を飲んだり)をお持ちでも、なかなか根本的な解決とまで行かない、といったことはありませんか。逆に、今まで便秘と無縁であったのに、2~3ヶ月前から急に便秘を自覚され始めたことはありませんか。比較的急な便秘(又は便秘と下痢を繰り返す場合)は、事によると詳しい検査が必要となる場合があり、慢性便秘以上に注意が必要です。便秘は先天的な病態(腸を動かす神経組織が生まれつき減少しているもの)から、生活習慣のアンバランスにより起こるもの(最多)、ガンなどの進行した腫瘍が腸を詰まらせて起こるもの、術後の腸の癒着などによるものまで原因は様々であり、この外来では詳細な問診や検査によって便秘の原因を突き詰め、解決のお手伝いを目的と致します。

たかが便秘、されど便秘です。事によると思いもしない大きな病気と関連している場合もあれば、解決が不可能と諦めていた便秘が解消されるばかりでなく、一見便秘とは無関係と思っていた不調も、同時に解消し、気分も晴れやかになっていただけるかもしれません。
いわゆる機能的な慢性(習慣性)便秘に関しては、できうる限りお薬以外での治療(対処)を試みますが、お薬を完全否定するものではありません。食事療法や運動療法等々を実践したくても、時間的(さらには金銭的にも)制約の多い現代生活の中で、お薬の使用は手っ取り早く便秘を解消する手段として当然検討しうる選択肢の1つであることは否定しません。しかしながら、使用するお薬の種類や使用量(又は使用頻度)を誤ると、便秘の泥沼にハマり込むことになりかねませんし、乱用により便秘薬が思いもよらない重篤な副作用をもたらすこともあり、個々の全身状態を見極めた上で、総合的な対処を目指します。

《便秘外来の実際》
初回は予約制です(午後診の中でのご案内です)。直接受付で予約いただくか、電話でのご予約をお願いいたします。2回目以降は予約なしでご来院いただきます。
☎06-6115-5086まで(診療時間内にお問い合わせください)
② 保険診療の範囲で行いますので、なからず保険証をお持ちください。
③ ご不明な点などございましたら、上記までご連絡ください(診療時間等はホームページ内をご参照ください)。

投稿者: 内科・消化器内科 杉本クリニック